2025年2月22日
もう間もなく、私立大学の合格発表が出揃う時期だと思います。
そこで、『補欠合格』について、ご質問がありましたので、ここでも解説します。
『補欠合格』、『追加合格』、『繰上合格』などと、色々な表記のされ方がありますが、多くの方が『補欠合格』と言われているかと思います。
-----------------------------------------------------------------------------
『補欠合格』とは、
正規合格の辞退者が多く、欠員が出た場合に、補充のために『補欠合格者の中から繰り上げで合格する可能性がある』ということを意味します。
いわば、キャンセル待ちの状況です。
『追加合格』や『繰上合格』とは、
『補欠合格』から実際に正真正銘の合格に『追加された』、『繰り上げになった』ということを指します。
-----------------------------------------------------------------------------
それでは、少々古いですが、どれくらい合格者が追加されているか、下記の2つの大学を例として、記載しましたので、参考にしてください。
2020年
慶応義塾大学 2,299名の補欠合格 643名の追加合格 約27.9%
早稲田大学 3,132名の補欠合格 1,015名の追加合格 約32.5%
2019年
慶応義塾大学 2,343名の補欠合格で684名の追加 約29%
早稲田大学 3,170名の補欠合格で604名の追加 約19%
※ 両方の大学共に全ての学部学科の合算です。補欠合格が0名、追加合格者が0名という学部学科があります。
全てではありませんが、他大学も確認しました。
当然、0名という学部学科もありますし、各大学の平均としては、15%から多いところ30%以上のところもありました。学科単位では、60%を超えているところも。
大学によっては、『補欠合格』の中でAランク、Bランクなどとランク分けする場合もあります。
『補欠合格』がAランクであれば、繰り上げの可能性が高いと言えますが、入試難易度が高い大学では、『繰上合格』になる可能性は低い傾向にあるようです。
-----------------------------------------------------------------------------
近年、合格者数が減り、『補欠合格』が増えているのは、確実に『定員の厳格化』によるものです。
数年前までは、
当初『補欠合格』の通知すら来なかったが、3月下旬に直接、大学から電話連絡があり、『合格』を伝えられたという事例は、耳にすることは非常に稀なケースでした。
しかし、近年は、3月30日や31日に連絡があるケースが増えています。
追加の追加といったところでしょうか。
東北大では『追加合格による欠員補充を行う場合は,令和 4 年(2022 年)3 月28日(月)以降,追加合格者に電話で連絡し,後日合格通知書を郵送します。』となっております。
よって、どうしても、私立大としては、3月末にそのような対応をせざるを得ない場合もあるようですね。
因みに、とある大学の関係者によると、補欠合格の多い受験方式は、募集定員が一番多い、メインの受験方式とのことです。
また、全ての大学の入試結果を見たわけではありませんが、メインの受験方式が一番多いように感じます。
このことからも、KATEKYO学院では、大学の受験方式については、定員が一番多い受験方式を受験するよう、おススメしています。
気になる大学や自分の受験した大学については、各自でHP等を調べておきましょう。
受験方式別に『補欠合格』、『繰上合格』の数を掲載している大学もありますし、どの受験方式から、繰上合格が多いかが分かります。
-----------------------------------------------------------------------------
追加の追加合格は、大学側も時間が無いため、緊急で電話しており、一度しか電話しないかもしれません。
今までの受験生で、『思いもしなかった幸運な電話連絡』を、もしかしたら、取り逃してる方もいたと思います。
3月下旬は、忙しい時期ではありますが、願書で登録した電話からはあまり離れない方が良いかもしれません。
また、固定電話よりも携帯電話を登録した方が良さそうですね。
-------------------------------------------------------------------------------